私の器の特徴として、主に化粧泥を使いそこに模様を描き、更にその溝に専用の釉薬を塗り込んでいます。少し古びたような外観を表現しているので、ワザと化粧泥の塗り方も凸凹ができるようにしています。土物の温かみを感じてもらいたく、化粧泥のところは薄く釉を塗っているので、程よいマットな質感になっています。金彩・銀彩も器によって部分的に使い、漆を使用しています。摩耗することも考慮し、しっかり洗ったりする器以外のものに施しています。あえて釉ではなく漆にしたのは、自然の恵みを生活に活かしてきた私たちの文化の美しさを身近に感じられるようにとの思いです。

akikokayano@gmail.com

宮城県

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