1971年 大阪府生まれ
      奈良芸術短期大学デザイン科卒業
      手先を使う仕事を模索しながら色々な布を集め始める
2003年 大阪西天満に雑貨、ギャラリー「いるふ。」を開業。
2012年 京都府南山城村にて制作

自身についての紹介

土に近い生活がしたくて、7年前より京都唯一の村、南山城村に移住しました。
豊かな緑が変わっていく山々や、大きな河の流れを近くに感じながら、小さな畑を耕しつつ、慌ただしい日々を送っています。自分で育てた玉ねぎの皮や、剪定した桜、草刈りした蓬などで、たまに布を染めたりもしています。

作品に対する思い

布は自然界のものから繊維を紡ぎ、縦糸に横糸を織り込んでいく、古い時代から世界中どこにでもある営みです。日本でも小豆が三粒包める布は捨ててはいけないと言われてきたようで、時間と手間のかけられた小さな布達が、用途に合わせて繋ぎあわわされ、ボロボロになるまで日常に使われていく、そんな布を見るのが大好きでした。
そのうちに私自身も縁があって手元にやってくる布や、今でも手仕事として作られている手紡ぎ手織り草木染めの布に惹かれ、それらを中心に制作していくようになりました。手間がかかる為に高価な手仕事の布も、少しづつなら日常的に使えます。様々な素材や国で作られた布達は、最初はボコボコとした手触りに繋がれていますが、使っていくうちに一枚の布のように滑らかになり、草木や鉱物から染められた色合いは、景色のように調和していくような気がします。そんな自然に変わっていく色や手触りを、日常的に手のひらの中で楽しみながら感じていただければと思い、日々制作しています。

irufu.55555@icloud.com

京都府

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