コノネンコ 真紀子/コノマキ染布舎

やさしい染料や顔料を使い、手ぬぐいなどの小さな布を染めています。人の暮らしに寄り添うような、あたたかな布を染めたいと想っています。

土からとれるベンガラ(酸化鉄)という染料や藍の生葉を発酵させ、沈殿してできた藍錠で染めた手ぬぐいを中心に出品させていただきます。いずれも、染める人、使う人、環境にやさしい染料・顔料です。もっとも古くからある絞り染めの技法「板締め絞り染め」や。型染め、筒染め、手描きなどで染めています。

板締め絞り染めは、もっとも古くからある絞り染めの技法のひとつで、畳んだ布を2枚の板で挟めて防染し、模様を描く技法です。板の形や布の折りたたみ方によって様々な技法がうまれ、同じものが2つとない美しい表情を見せてくれます。板締め絞りの板は、自分で切ったものを使用しています。型染めも、図案・デザインはオリジナルで、型彫り~紗張り~染色まで一貫して手仕事でおこなっています。染めに使用する晒しは、やわらかな手触りの日本製のものを選んで染めています。普通木綿はもちろん、伊勢木綿は、オーガニックコットンの晒し、上質な晒しなどを使用。手仕事と染料・顔料の特性により、同じ型で染めていても2枚と同じようには染まりません。

いずれも、水や手仕事のゆらぎ、風合いとしてご了承いただき、お楽しみいただければ幸いです。実際にお手に取って、色や手触りをお確かめいただけることを願っています。

tsumuguhito@icloud.com

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