渡辺 弘子/手しごと和紙 わ遊

「伝統和紙をもっと身近に普段使いに」をモットーに作品を通じ和紙のすばらしさを多くの方々に伝えたいと思います。
「強靭そして柔軟」和紙の優れた特性を活かし、柿渋クルミなどの自然素材での染め紙や上質な素材から醸し出されるほっこりしっとり感は手にする人たちを幸せな気分にしてくれます。和紙漉きは手間がかかります。「和紙の材料の仕込みも紙漉き」師匠が常に口にする言葉です。

和紙漉き伝承者佐々木清男さんを支える「十文字和紙愛好会」のメンバーが楮の刈り入れや蒸し作業、皮むき、そ皮取りなど、紙漉きまでの要所要所の作業に関わりました。白石の和紙の伝承者遠藤さんが数年前に和紙漉き工房を閉じた話を聞くにつけ、残念でなりません。

十文字和紙も先行きはけっして安泰ではありませんが、関心のある若い人たちが関われる仕組みづくりなど、少しずつですが、明るい灯も見え始めています。素朴で上部な秋田県の十文字和紙の良さを多くの方々に紹介したいと考えています。

http://washi-wayu.blogspot.jp/

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